多摩ミュージアム・アートネットワーク

たまわーるWEB美術館

「多摩空想美術館」投票結果

第2回たまわーるWEB美術館「多摩空想美術館」にご投票いただき、ありがとうございました。
今回は、参加館の所蔵作品を集め、制作年順に並べてみました。
多くの票を獲得した画像と、それに投票された方のコメントをピックアップして紹介いたします。画像をクリックすると、大きな画像と解説がご覧になれます。

第1位

No.11「墨水桜花輝耀の景」
<府中市美術館>

「やや荒いタッチながらも桜の花の美しさが際立ち、遠方の景色を遮る大振りの枝は浮世絵の傑作を見ているようです。」(Sさん・女性)
「以前に美術館でこの絵を見て、印象に残っていました。きれいなだけでなく、桜の花の生命力のようなものを感じました。」(Yさん・女性)

「墨水桜花輝耀の景」 <府中市美術館>

第2位

(2点が同じ票数を獲得しました)
No.19須菩提の柵(二菩薩釈迦十大弟子のうち) No.13転生
<小平市平櫛田中彫刻美術館> <小平市平櫛田中彫刻美術館>
須菩提の柵(二菩薩釈迦十大弟子のうち) 転生
「棟方志功の作品は、力強く大胆で迷いのない線が心地よく、中でも晩年の本作は秀逸で、弟子の描き分け方も面白いと思います。」(Tさん・男性)
「この愛らしい姿は、棟方志功しか出せないのではと、いつも感じています。」(Kさん・男性)
「『家に置いたら強烈なもの』という観点で選びました。見た人は忘れないだろうし、ねた話になりそうだなと想像して選びました。」(Kさん・男性)
「なまなましい迫力に圧倒されました。」(Iさん・男性)

日本近代美術史上に名を留める大家の作品が人気を集めました。
第1位に選ばれた高橋由一の「墨水桜花輝耀の景」は、解説に記されているように、日本と西洋の交流に注目しながら収集を行う府中市美術館のコレクションの中でも、核に位置付けられる貴重な作品です。
第2位の2点は、いずれも小平市平櫛田中彫刻美術館の所蔵作品です。棟方志功の代表作「須菩提の柵」は版画、平櫛田中の「転生」は彫刻、とジャンルは異なりますが、須菩提や鬼の一瞬の表情を切り取った迫力ある表現に作家の円熟した技が感じられます。

ほかにいただいたコメントも一部ご紹介いたします。まずは、17、18世紀の西洋美術です。

No.07煙草を吸う男
<東京富士美術館>

「光と影のバランスが好きです。」 (Mさん・男性)

煙草を吸う男

No.10狩猟文ゴールドサンドウィッチグラス
<町田市立博物館>

「シンプルなデザインなのに重厚さを感じさせる。クリアなガラスも新鮮。」(Sさん・女性)

狩猟文ゴールドサンドウィッチグラス

東京富士美術館の「煙草を吸う男」は、日本国内に2点しか現存しないラ・トゥールの真作の1点です(もう1点は国立西洋美術館が所蔵しています)。また、町田市立博物館は、東西のガラス工芸品の収蔵量では国内有数です。館に足を運んで、実物に接する機会が持てるといいですね。

No.17青艶
<武蔵野市立吉祥寺美術館>

「日本画を勉強していて、とても素敵だと思い選びました。いつかこんな絵が描けるように頑張りたい。」(Hさん・男性)

青艶

No.23龍の敷物
<青梅市立美術館・青梅市立小島善太郎美術館>

「ラリー参加でこの作家を知ることができたのが最大の収穫でした。」(Sさん・男性)

龍の敷物

美術館は作品と出会う場でもあり、創作活動をされている方にとっては学校でもあるのですね。これからも、美術館に出かけて大いに刺激を受けましょう。

  • 第1回たまわーるWEB美術館「わが館の自慢」
  • 第2回たまわーるWEB美術館「多摩空想美術館」