作者 生没年 |
平櫛田中 1872(明治5)-1979(昭和54) |
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制作年 | 1965(昭和40)年 |
サイズ | 縦58.0cm |
技法・素材 | 木彫彩色 |
解説 | 「鏡獅子」は新歌舞伎十八番の一つです。九代目市川団十郎が創案し、六代目尾上菊五郎によって、豪華けんらんたる出し物として完成されました。 昭和12年に歌舞伎座に鏡獅子がかかった際、田中は25日間も通い続け、場所を変えながら十分に観察を重ねてポーズを決定しました。もともとこの制作は田中の支援者が費用を出すことで始められましたが、途中で支援が打ち切られてしまいます。その後は独力で制作が続けられましたが、戦争による中断と制作費の不足、さらには試作から大作に拡大しながらまとめあげていく制作上の困難によって、ようやく完成したのが昭和33年。制作に取り掛かってから実に20年が経過していました。田中畢生のこの大作は、現在国立劇場のロビーに飾られており、その後縮小して制作された本像は長く田中の自宅に所蔵されていました。 |
所蔵美術館 | 小平市平櫛田中彫刻美術館 |