(c) The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
作者 生没年 |
高松次郎 1936(昭和11)-1998(平成10) |
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制作年 | 1960(昭和35)年 |
サイズ | 縦49.4cm×横37.0cm |
技法・素材 | 水彩・紙 |
解説 | 1958年東京芸術大学を卒業した高松次郎は28歳までサラリーマン生活をおくります。そのあいだに読売アンデパンダン展に継続的に出品し、赤瀬川原平や中西夏之らとハイレッド・センターを結成し、結婚もします。そして機が熟したかのように退職の翌年29歳でシェル美術賞展1等賞を受賞するのです。高松はこのときの受賞作である「影」のシリーズで一躍有名となり、60年代を「現代美術のプリンス」として駆け抜けることになりました。混沌とした不定形な形態が浮遊する本作は従来ほとんど知られることがありませんでしたが、いまだ雌伏期間にあった若き高松の内面をうかがう上でも、また、「影」以前最初期の作品である「点」シリーズのプロトタイプとしても重要な意味を持つものと考えられます。 |
所蔵美術館 | 三鷹市美術ギャラリー |