作者 生没年 |
萩原英雄 1913(大正2)-2007(平成19) |
---|---|
制作年 | 1960(昭和35)年 |
サイズ | 縦93.7×横63.5 |
技法・素材 | 木版 |
解説 | 山梨県甲府市に生まれた萩原英雄は、東京美術学校(現・東京芸術大学)油画科を卒業し油彩画科として出発しました。1953年(昭和28年)に体調を崩し療養生活を送ることになったその年の暮れ、初めて木版画で年賀状を制作したことをきっかけに本格的に木版画作品を手がけるようになります。その後、主要な国際版画展で受賞を重ね、従来の木版画の域を超えた複雑な表現で世界的な地位を確立しました。 「石の花(赤)」は、1960年の第2回東京国際版画ビエンナーレ展で神奈川県立近代美術館賞を受賞した作品のひとつです。深みのある画面を創り出すために裏からも意図的に色を滲み出させる「両面刷り」を用いて制作されたこの「石の花」シリーズについて萩原は「一つの永遠の命というものを考えて「石の花」というタイトルをつけた。」と語っています。 吉祥寺美術館には木版画を中心に470点にのぼる萩原作品が寄贈されており、「萩原英雄記念室」にて順次展示・紹介をしています。 |
所蔵美術館 | 武蔵野市立吉祥寺美術館 |