作者 生没年 |
福沢一郎 1898(明治31)-1992(平成4) |
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制作年 | 1938(昭和13)年 |
サイズ | 116.7cm×80.3cm |
技法・素材 | 油彩・カンヴァス |
解説 | 福沢一郎は彫刻家を志して1924年に渡仏しましたが、のちに画家へと転向し、1931年の独立美術協会第1回展で発表した作品群が大きな反響を呼び、帰国後は一躍シュールレアリスムを代表する画家となりました。初期の作品はマックス・エルンストの「百頭女」のコラージュに影響を受けた西洋的なモチーフも多くみられましたが、帰国後はむしろ、シュールレアリスム的な表現をとりながらも、時事的な風刺の色合いを強くし、やがてディフォルメされた人体群像や動物を描くようになり、細やかなタッチの集積と明度の高い配色による異様な風景も描きました。 この作品では、白味がかった明るい色と繁茂する植物が特徴的です。1936年以降にエルンストがそれまでのフロッタージュによって硬質な木肌を画面に取り入れ、死の森をイメージさせる作品から、有機的な植物の繁茂する異様な風景を描くように変化したことにも影響を受けた作品です。 |
所蔵美術館 | 多摩美術大学美術館 |